薄毛のサインを見つけるためには、頭皮の硬さをチェックしてみましょう。
もしも、硬くなっている、皮膚がつっぱっている、という感じがある方は、要注意です。
正常な方の頭皮というのは柔らかく柔軟性があります。
頭皮が柔らかい状態だと、毛穴にも柔軟性があり、毛穴の開閉がスムーズに行われます。となると、シャンプーの際にも頭皮が動きやすく、毛穴の奥深くに詰まった汚れを浮き上がらせることができるのです。
ところが、頭皮が硬くなっていると、開閉がスムーズにおこなうことができず、毛穴が開いたまま汚れが入りやすくなってしまいます。また、頭皮に柔軟性がないと、張り巡らされている毛細血管の収縮も弱くなり、血行も悪くなります。それにより血液からの栄養が届かず、どんどん髪の毛がやせ細ってしまうのです。
「頭皮の柔軟性チェック法」
チェック①
両手で指を立てて頭部全体をもちます。
(バレーボールをもつような感じで)そして、指で軽く前後左右に動かしてみてください。
皮膚が動くようなら、まだ硬くはなっていないかも知れません。
チェック②
頭皮を触ってみて、頭蓋骨を触っているような感じはしませんか?
もしそうなら危険信号です。
チェック③
まず、額を指で動かしてみてください。
そのあと頭皮を同じように動かしてみてください。額と同じような硬さ、動きなら問題ありません。
「頭皮を柔らかくするには」
では、頭皮を柔らかくするためにはどうしたらいいのでしょうか。
土壌のように鍬で耕すというわけにはいきません。
一番の方法は、マッサージをすることです。頭皮マッサージをすることで、緊張を和らげ、徐々に頭皮が柔らかくなっていきます。
☆頭皮マッサージをする際の鉄則
・指の腹を使って優しく
マッサージはブラシなどを使わず、指の腹を使って優しく揉み解すようにおこないます。
・強くやり過ぎない
1日でも早く頭皮を柔らかくしたい、と思う気持ちはわかります。
また、硬い状態だと、なかなか頭皮も動きにくいので、つい力を入れてしまいがち。
最初は頭皮が動かなくても構いませんので、焦らず優しく、そして毎日欠かさずおこないましょう。
・ふにゃふにゃの状態がベストではありません
マッサージをやり過ぎてしまうと、頭皮が柔らかいというよりもふにゃふにゃの状態になってしまうことも。それは毛細血管が切れてしまっている可能性があります。そうなると、逆に血流が悪くなります。
・必ず頭皮に潤いがある状態でおこなうこと
シャンプーの時、シャンプー後、トニックや育毛剤をつけた後など、頭皮が柔らかい状態の時にマッサージをおこないましょう。
乾燥した状態でおこなうと、頭皮を傷つけてしまう恐れがあります。
頭皮が硬いといっても、個人差もあります。
そのため中には若い頃から頭皮が硬い体質の人もいます。ただ、そういった体質の方は薄毛になりやすいと言われます。だからといって、元々柔軟性がないのですから、マッサージをしても大幅に頭皮が柔らかくなることはありません。
そういった方は、今の硬さをキープするつもりでケアを行いましょう。
また、頭皮が硬くなってしまうのは、先述のように体質もありますが、その他に疲れやストレス、食生活なども原因と言われています。
全ての原因を排除することも必要ですが、直接的な改善方法ではありませんし、即効性もありません。マッサージ以外に外部から頭皮ケアする方法としては、育毛剤があります。
育毛剤の中には皮膚の弾力に欠かせないコラーゲンが配合されているものもあります。
そういったタイプを使用することで頭皮を柔らかくすることもできます。
頭皮が硬いというのが、「薄毛のサイン」というわけではありません。
さまざまな原因が考えられるからこそ、自分に合った対策をみつけるヒントにして頂ければと思っています。
「固い土地では植物は育ちにくい!髪の毛も同じ!?」
頭皮と髪の毛の関係はまさに土壌と植物の関係と同じようなものです。
頭皮が土壌、髪の毛が植物に例えると、土壌に水分がなく硬くなっている状態だと、そこにはなかなか植物は育ちません。育つのは、生命力の強い雑草のようなものばかりです。
頭皮も同じで、頭皮が硬くなっている状態では、髪の毛が育つ環境としてはよくありません。
元気のない髪の毛は育たず、元気のあるものだけ生き残るのでトータルで薄毛になるというわけです。
乾いたところに水分や肥料を与えても、あまり効果はありません。
土壌を耕しながら水分を補充し、肥料も混ぜてあげることで初めていい土壌ができるのです。髪の毛が育つ環境にするには、頭皮も耕して柔らかくする必要があります。